改めまして(18)(週報2024年3月3日号)

改めまして(18)

 日本に戻った後の私にとって、教会につながることと共に、大切だったのは仕事を得ることでした。

 周囲には、「韓国語の能力を生かして」という声が、なくはありませんでした。しかし、韓国語の能力を生かしてということになると、フリーランスに近い形で仕事を探していくことしか、イメージができませんでした。私は、韓国でずっと「不安定な」生活を続けてきたこともあって、とにかく「安定した」仕事を求めていました。また、それまでの歩みとはまったく関係のない仕事に就いて、完全に新しいスタートを切りたいとも思っていました。

 結果から言えば、私は介護の仕事に導かれました。介護は人材不足が叫ばれていた職種であり、実家には認知症の祖母もいました。私は、認知症の祖母と一緒に暮らしながら、自然と介護の仕事に関心を持つようになっていました。そして、ヘルパー2級の資格を取った後、教会の方の紹介で、近江八幡にある小規模多機能型の施設で働かせていただくことになりました。感謝します。

 最初は分からないことばかりでした。怒られることもしょっちゅうで、いつもおろおろしていました。しかし、仕事にはやりがいを感じました。自分に合っている仕事だとも思いました。本当に幸いなことでした。心から神様に感謝しました。

「わたしはあなたの神、主である。わたしはあなたに益になることを教え、あなたの歩むべき道にあなたを導く。」(イザヤ書48章17節)


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