改めまして(15)(週報2024年2月11日号)

改めまして(15)

 紆余曲折を経て、私は大学院の博士課程に進んで文学の学びを続けることになりました。とは言っても、やることはあまり変わりません。教会や宣教団体の奉仕をしながら、とにかく必死のパッチで授業についていく、それだけでした。私は新たな気持ちで学びに取り組みました。しかし、残念ながら、最終的に課程を負えることはできませんでした。

 最初の二年間は単位の取得に集中しました。それから、外国語(英語)試験と総合試験に何とか通りました。ここまでで丸三年(三年目からは入管で滞在期間の延長を申請していました)です。

 しかし、学術雑誌に掲載されなければならない論文が通りませんでした。不合格の通知に添えられた論評に従って、修正して、次の発行時に改めて投稿しても通りません。何度か同じことを繰り返しましたが、結果は変わりませんでした。部分的な修正で何とかなるような問題ではなかったのです。だからと言って、完全にテーマが異なる別の論文をゼロから準備する能力も気力もありませんでした。完全に力不足でした。

 残された道は帰国の途に着くことだけでした。結果は残念でしたが、気持ちはすっきりしていました。ベストを尽くしたという感じだったからです。特別に勉強ができるわけでも何でもない自分としては、「よくがんばった!」とほめてあげたいくらいでした。そして、韓国の地でイエス様と出会えたことに感謝しています。

「まことにあなたの大庭にいる一日は千日にまさります。」(詩篇84篇10節)


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