改めまして(10)(週報2024年1月7日号)

改めまして(10)

 韓国での信仰生活において、最も大きな問題は毎日の生活そのものでした。その日その日、食べて生きることが、私にとっては最も大きな問題でした。

 私は、窓がなくて、電気を消せば真っ暗で、ベッドと机だけの広さしかない部屋を、いくつも点々としました。「いついつまでに家賃を払わなければならない、学費を納めなければならない、でも、そのお金がない、良いアルバイトも見つからない」、そんなことの繰り返しでした。食事は、一日に菓子パン一個だけ、学食でご飯とキムチとワカメスープを一食だけという日が長く続くこともありました。私は、ガリガリになって、いつも病気がちでした。風邪を引いたら、保健所に行って、薬をもらっていました。

 まともな生活ではありませんでしたが、最後まで生活は守られました。それは、たくさんの方々が様々な形で助けてくださったからに他なりません。よくごちそうになりました。食事つきの安い部屋(窓はありませんが)やアルバイトを紹介していただいたこともありました。奨学金が新設されたりもしました。

 私は自立できない自分を情けなく思ってばかりでした。明日のことを心配ばかりしていました。しかし、たくさんの方々から支えをいただきながら、神様ご自身が見守っていてくださることを知ることができました。

「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。」(マタイの福音書6章33節)


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