聖書愛読より 「献げる」 マルコ12・41~44(週報2023年10月15日号)

牧会ずいそう 週報2023年10月15日号

聖書愛読より 「献げる」 マルコ12・41~44

それから、イエスは献金箱の向かい側に座り、群衆がお金を献金箱へ投げ入れる様子を見ておられた。多くの金持ちがたくさん投げ入れていた。そこに一人の貧しいやもめが来て、レプタ銅貨二枚を投げ入れた。(12・41~42)

 人びとは多くの献げものをしていました。そこに一人の貧しいやもめがやって来て、たいそう小さな献げものをしました。それを見てイエスさまは、この女性はだれよりも多くを献げました、と言われました。金持ちたちはたくさんを献げても生活に支障はありません。しかしこのやもめは「乏しい中から、持っているすべてを、生きる手立てのすべてを投げ入れた」のです。献げる者の献身の大きさが献げものの大きさをあらわしているということでしょう。
 イエスさまが見ておられる中で多くの献げものをした金持ちたちは誇らしかったことでしょう。しかしこのやもめは手の中にわずかなものしかありません。それを献げるならば自らの貧しさを明らかにすることになります。
 彼女は、この献げものによって、自分は貧しい者である、ということを明らかにしたのだと思います。まことに自由な姿がそこにあるように思います。どうしてそのようなことが出来たのか。それはイエスさまが見ていてくださったからです。彼女にとってイエスさまは、どんなに貧しい者であっても受け止めてくださるお方であることを信じたのです。彼女の献げものの大きさは、イエスさまへの信頼の大きさと彼女のへりくだりの深さそのものだったのだと思います。


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