聖書愛読より 「平和」 ヨハネ14・25~31(週報2023年8月6日号)

牧会ずいそう 週報2023年8月6日号

聖書愛読より 「平和」 ヨハネ14・25~31

わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。
(ヨハネ14・17)

 「平安」「平和」は神さまが与えてくださるものである、と聖書は語ります。この世もさまざまな平安、平和を私たちに提供します。しかし神さまは「世が与えるのと同じようには与えません」。神さまはどのように平安、平和を与えてくださるのでしょうか。
 この14章から16章はイエスさまが十字架におかかりになる直前に語られた説教のような個所です。この後17章に祈りがあり、そして18章からいよいよ十字架への道が具体的に進みます。最後の説教の締めくくりの言葉は、「これらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を得るためです。世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました」(16・33)。
 この世が私たちに与えようとする平安や平和は、苦難のない平安、平和なのかもしれません。それに対してイエスさまは「世にあっては苦難がある」とはっきりと語ってくださいました。そのうえで「勇気を出せ、わたしはすでに世に勝ったのだ」と語られ、まことの平安を得るようにと招かれたのです。
 イエスさまを信じる信仰生活において与えられる平安、平和とは、苦難の中にあっても与えられる平安、平和なのです。あるいは苦難がある中にこそ与えられる平安、平和である、ということでしょう。勝利の主がともにいてくださいます。心騒がせず、ひるまずに前進したいと思います。


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