聖書愛読より 「教会の成長」 マタイ13・31~33(週報2023年6月25日号)

牧会ずいそう 週報2023年6月25日号

聖書愛読より 「教会の成長」 マタイ13・31~33

「天の御国はからし種に似ています・・・天の御国はパン種に似ています」
(マタイ13・31、33)

 からし種は、ごく小さなものですが、蒔かれると大きくなって空の鳥が巣を作れるほどになる。からし種はけし粒を想像すればよいでしょうか。
 パン種は、「三サトン」の小麦粉に混ぜると全体がふくらむ。1サトンが13リットルということですから、約40リットル、2斗強ほど、30キロ以上の小麦のことです。
 からし種、パン種。ともにごく小さなものです。その小さなものが、他者を生かすほどの存在となる、世界に大きな影響力を及ぼす、ということでしょう。それが天の御国、すなわち神さまがご支配される世界なのだ、と主イエスさまは言われました。
 他者を生かす存在となったからし種も、世界に大きな影響力を及ぼしたパン種も、その時点で、自らの存在が消えてなくなりました。自らの命を注いで、他者を生かし祝福する。それが神さまを信じて生きる者の姿である、というのでしょう。
 教会はからし種でありパン種です。自らの命を注ぎ、その存在を消していくことによって、世界を生かし祝福するのです。教会が成長する、ということはそういうことです。成長した教会の姿とはそういうものなのです。


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