聖書愛読より 「キリストに結ばれる」 ローマ11・11~24(週報2023年4月30日号)

牧会ずいそう 週報2023年4月30日号

2023年04月26日(水)

聖書愛読より 「キリストに結ばれる」 ローマ11・11~24

あなたはその枝に対して誇ってはいけません。たとえ誇るとしても、あなたが根を支えているのではなく、根があなたを支えているのです。

(ローマ11・18)

ローマ書9~11章でパウロはユダヤ人の救いについて書きました。パウロはユダヤ人ですが、異邦人の使徒として召されました。しかし同胞ユダヤ人が救われることを誰よりも願っています。この手紙は異邦人に向けて書かれているようですが、その異邦人に向かって、ユダヤ人の救いを大切に考えてほしいと語ります。

キリスト教は、全く新しい宗教として生まれたのではありません。まずユダヤ教がありました。現在のユダヤ教とは違いますので、当時のイスラエル宗教、という言い方がよいかもしれません。それを土台としてキリスト教は成立しました。ある意味では、当時のイスラエル宗教をリフォームした、リニューアルしたということかもしれません。

イエスさまは、律法を破棄するためではなく成就するために来た、と自らのことを語っておられます(マタイ5・17)。それで教会でもイスラエルの救いのために祈ることを大切なこととして語ってきました。

しかしそれはいたずらにイスラエル主義、エルサレム復興を願う、というのとは違います。キリスト者が誇らないため、思い上がらない(20)ためである、といいます。

信仰に生きる、生かされる、ということは、教会の歴史と切り離すことはできません。私たちが信仰に生きるためには、多くの先輩のキリスト者たちの祈りがあるのです。それに忘れることなく感謝したいと思います。


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