牧会ずいそう 週報2023年4月9日号
2023年04月05日(水)
聖書愛読より 「復活」 ヨハネ20・1~10
さて、週の初めの日、朝早くまだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓にやって来て、墓から石が取りのけられているのを見た。
(ヨハネ20・1)
週の初めの日。それは日曜日のことです。前日の土曜日は安息日でしたので何もすることができません。安息日が明けた日曜日の早朝にマグダラのマリアは、イエスさまの葬られた墓にやって来ました。他の福音書を見ると葬りの備え、すなわちイエスさまのご遺体に香油を塗るためであったといいます(マルコ16・1)。そこで墓から石が取りのけられているのを見ました。
墓に向かい途中で「だれが墓の入り口から石を転がしてくれるだろうか」(マルコ16・3)と話し合っていますので、どのように墓石を取りのけるかを考えないで墓に向かっていたようです。この石は相当に大きなものでしたから、墓石が取りのけられていなかったらいったいどうするつもりだったのでしょう。
墓を守っていた番兵たちもいたわけですから、墓に向かう彼女たちの目的を阻むものは石だけではありませんでした。しかし「朝早くまだ暗いうちに」彼女はやってきたのです。 マグダラのマリアはかつて重大な問題に行き詰まっていました。それがイエスさまに解決していただいたのです。彼女のいただいた恵みの大きさが、朝早くまだ暗いうちの彼女の行動に現れているようです。