牧会ずいそう 週報2023年2月26日号
2023年02月22日(水)
聖書愛読より 「神の約束」 第二サムエル23・1~7
「イスラエルの神は仰せられた。イスラエルの岩は私に語られた。『義をもって人を治める者、神を恐れて治める者。その者は、太陽が昇る朝の光、雲一つない朝の光のようだ。雨の後に、地の若草を照らす光のようだ。』 まことに私の家は、このように神とともにある。神が永遠の契約を私と立てられたからだ。」(第二サムエル23・3~5)
「契約」という言葉は、法律用語としては「対立する複数の意思表示の合致によって成立する法律行為」と広辞苑に書かれています。たとえばアパートを借りるといった場合の契約は、賃料や設備への責任を貸す方と借りる方のお互いが確認し、それを双方が責任をもって行なうために、サインをしたり印鑑を押したりすることです。これに対して聖書の語る契約は「神が救いの業をなしとげるために、人間と結ぶ恵みの関係」と同じく広辞苑に書かれていました。英語では一般的な契約を「contract」(コントラクト)というそうですが、聖書で使われている契約には「covenant」(コベナント)が使われています。ある説明では、コントラクトは「一方が守ることができなければ契約は破棄される」そうですが、聖書に使われているコベナントは「一方が守ることができなくても契約は有効のまま」とありました。
神さまが立ててくださった契約は「永遠の契約」なのです。人間はいつも神さまに対して約束を守ることができません。しかし神さまはそれでも約束を守り通してくださるのです。私たちはこの神さまのご真実に日々支えられています。