●『愛と自由のことば』より(12)

「眠りは、神の賜物のうち、もっとも重要なもののひとつです。」(ジョン・ベイリー)

 詩篇の著者は「主は愛する者に眠りをお与えになる・・」(詩篇127・2、新共同訳)と語りました。みなさんは夜、ぐっすりと眠ることが出来ますか。私などは、春眠暁を覚えず・・・ということで、春を迎え気候がよくなるとついつい寝坊をしてしまいます。寝坊をするのは心身ともに健康な証拠かもしれません。眠れなくなると精神的にも肉体的にも不調になりますし、また不調が原因で眠れなくなるということもあります。眠れない時に、神さまが与えて下さった恵みを数えてみればよい、10個も数えるまでもなく眠りにつけるから、とアドバイス。しかし数えていくうちに思い出すのに気持ちが高ぶってよけい眠れなくなったという声もしばしば。
 ジョン・ベイリーは19世紀生まれのスコットランドの牧師。眠りというのは、神さまが与えて下さるものなのですね。ユダヤの暦では一日は日没とともに始まります。聖書の中でしばしば「夕があり朝があった」という言葉にもそれがあらわれています。「さあ一日がはじまった、がんばろう!」というのではなく「さあ眠ろう」ということです。心配すればきりがないことを前にして、すべてをお委ねしてとりあえず眠りましょう、というのです。信仰がなければできないことです。


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