●『愛と自由のことば』より(4)

「ヨブの祈りの特徴は大胆で、率直で、友人に対する話のようである。儀式ばったところなく、すべてを打明けている。神がわからぬときには明瞭にわかりませぬと祈り、すこしも隠すところがない。そこにヨブの祈りの大胆さ、率直さがある。・・・彼は夢を驚かす神を攻め、また神はわれに新手に新手を加えて苦しめたもうかと詰問している。・・・ヨブのように、大胆に、率直に祈らねばならない。」(賀川豊彦)

 日本よりも海外で知られていてノーベル賞に近いとかつていわれたキリスト者賀川豊彦。その力強い生き方の土台に信仰による祈り、大胆で、率直な祈りがありました。
 定型の祈り、あるいは定型に近い祈りにもその祈りの持つ大切な意味があります。祈りの文言や形が決まっているとどこか安心があります。大きな会衆の中で祈る時には、祈る言葉が集う人びとにどんな影響を与えるだろうかと、祈る本人は気遣い心配しますから、無難な言葉を並べることが多いかもしれません。しかしそれが祈りから大胆さ、率直さが失われてしまうとすれば残念です。
 小さな会衆の中や個人の祈りの中では大胆、率直な祈りを心がけましょう。イエスさまもいやしや奇跡の場面では大胆に祈られました。またゲツセマネの祈りでは率直に祈られました。このイエスさまが祈りを聞いてくださるのです。またイエスさまご自身のその名によって祈れと招いていて下さるのです。


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