●『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン)より(18)

「書くことで、私たちが生きて来たことを自分のものとし、それを私たちの人生の旅により深く統合していきます。」

 日記をつけることは良いことだと思います。日記や日誌をつけないと「生きっぱなし」の人生となってしまいます。といいつつなかなか長続きしないのですが。
 出来事を記録するということによって、その一つひとつを振り返るということをします。反省したり、別の見かたをすることができます。また書くことで安心して忘れてしまうということもできます。
 混乱した気持ちを整理するということもできます。もやもやした気持ちをはっきりさせるということもできます。書くことで怒りが静められたり、悲しみが癒されたり。ときには出来事を詩にしたり、自然の変化を絵日記風にして言葉を越えた感動を書き表します。そうして、自分の歩んできた人生を、本当に自分のものとします。バラバラに見えていた人生が深く統合していきます。このような日記はたいへん個人的なものであり誰かに公表するものではありませんので、自分自身の「本当の顔」ということができるでしょう。その「本当の顔」で神さまにお出会いできているならば、そしてそこで神さまからの十字架と復活によってあらわされた無限の愛を確かにしているならば、隣人の中に遣わされた時の言動も健やかなものとなるでしょう。


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