●『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン)より(17)

「霊的な読書とは、単に霊的なことについて読むことではなく・・・、読まれる姿勢ーただ自分のものとするばかりではなく、その言葉によって変えられることに開かれる姿勢を必要とします。」

 読書の目的はいろいろですが、聖書や霊想書を読む時には「霊的な読書」の仕方が必要です。霊的な読書とは、情報を集め、知識を取り込み、新しいことを習得するということを目的とするのではなく、自分自身が変えられるということを目的とします。
 聖書を読んで、多くの知識を得ることも大切ですが、自分自身が変えられるということがないならば、聖書を読んだことにはなりません。どれだけ多くの聖句を覚えていても、何十回と通読をしても、ちっとも自分自身が変えられていない、あるいは変えられようと心を開いていないならば、聖書を読んだ意味があまりありません。
 たった一つの聖句でよいので、その聖句を思いめぐらし、神さまの語りかけに耳を傾け、読む前と読んだ後とで自分自身が変えられていくように、霊的な読書の時間を持ちましょう。聖書の言葉が神さまの言葉であると信じているならば、それは魂の食べ物ですから、霊的な読み方をするならば、ゆっくりと私たちの精神に入り、心に降っていきます。そうするに任せるならば、私たちの全存在は変貌(変化ではなく)します。


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