●『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン)より(7)

「神は無条件に私たちを愛してくださいますが、人間のすべての行いを承認しておられるのではありません。」

 神さまは無条件の愛をもって私たちを愛していてくださいます。無条件ということは、「もし・・・ならば」愛します、ということではないということです。もし私を愛してくれるならば愛しましょう、もし一所懸命奉仕をするなら愛しましょう。もしたくさんの献金をするならば愛しましょう、などというのはすべて条件付きの愛です。聖書の神さまはそのような条件付きの愛ではなく、そういうことの一切関係のない無条件の愛で私たちを愛していてくださいます。
 しかし人間はどこまでも罪人なので、この無条件の愛を、無関心の愛、あるいは無条件に承認していてくださることと勘違いしてしまいます。無関心の愛というのはそもそも愛ではありません。私たちがどのように歩むのか、神さまは誰よりも深い関心を持っておられます。また私たちが「赦し」を「許し」と誤解して、罪の生き方を承認されたとして、以前罪の中に留まったり、大いに罪を犯そうとしたりするならば、神さまは心を痛めておられます。神さまは、裏切り、暴力、憎しみ、猜疑心、あらゆる悪の現れをお認めになりません。神さまが心を痛め、また認めておられない道に歩んでいて、その人生が祝福されるはずがありません。
 神さまの愛に立ち帰り、神さまの喜ばれる道を歩むためには、私たちは人格をお持ちの神さまを知り、その無条件の愛を学ぶことが大切です。


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