●『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン)より(6)

「許すということは忘れることではありません。・・・許すことで・・・どのように思い出すかが変わります。・・・許しは実に記憶を癒してくれます。」

 新しく生きるために、私たちの心の傷、傷ついた記憶は「忘れる」のではなく「癒され」なければなりません。癒されるためには「許す」必要があります。
 許すということは「解放すること」「自由にすること」「恵みを与えること」です。
 「解放すること」とは傷ついた記憶をイエスさまに打ち明けること。「自由にすること」とは自分の手から放すこと。「恵みを与えること」とは、いつくしむこと、愛することです。
 こうして私たち自身の傷ついた記憶は、私たち自身が許すとき、そこに癒やしが始まります。傷ついた記憶は誰かが癒してくれるのではありません。癒しに向かうカギは自分自身がもっています。
 傷ついた記憶をただ忘れようとしているだけでは、新しい出発はありません。許すことによってイエスさまに癒やしていただきましょう。そこに新しい出発があります。


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