●『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン)より(1)

「喜びは悲しみの中に隠されており、悲しみは喜びの中に隠されています」

 娘の一人が小旅行から帰って来てお土産に「のどぐろ」という魚の棒すしを買ってきてくれました。楽しみに妻や子どもたちといただきました。やはりおいしいものはみんなでいただかないといけません。残念なのは南米にいる長女。ともに食することができません。一人増えると分け前が減るのであんまり気にしていないのが実情ではありますが、一人増えると少しだけ喜びも増えたかもしれません。喜びの時、その輪の中に愛する者のいないことを少しだけ悲しむことは健やかな喜びなのかもしれません。
 喜びの中にあるとき、それは神さまが与えてくださったのですから、大いに喜びたいと思います。しかしその喜びが誰かの悲しみを深くすることもありますから、そのような誰かのことを少し想像しながら喜ぶことは大切なことでしょう。
 逆に悲しみの時、絶望の時。しかしその時にこそ、真実の友情や愛を発見するかも知れません。病をとおして健康のありがたさを実感します。行き詰まりによって、普段当たり前に思っていたことが、ありがたいことであったことを学びます。
 今年もたくさんの喜びと悲しみを経験するでしょう。その喜びと悲しみを切り離すことなく人生の経験となるならば、この二つのことは私たちに霊的な成長をもたらすことでしょう。


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