「神が欲しておられないことまで祈ることのないように」
フルドリヒ・ツヴィングリ(1484~1531)
スイスで活動した宗教改革者。プロテスタント陣営で独走気味となったチューリヒ軍とカトリック連合軍が衝突した第2次カッペル戦争で戦死しています。
カトリック教会の慣わしの多くの部分を改革しました。改革しすぎたところもあるようです。それぐらい力強くなければ改革などできません。聖人礼拝の禁止、マリヤ礼拝の禁止、聖餐式よりも説教優先、煉獄の否定、教会歴よりも連続聖書講解、などなど。礼拝の中で当時行われていた死者のために祈ることも排除しましたが、そのことについて丁寧に論じています。その文章の中の一文がこれです。
「しっかり供養しないと死んだ人は成仏できない」、そんなことは全くありません。聖書はそういったことは一切ないと語ります。すでに死去した者たちは神さまの御手の中にあるのですから、そのようなことをごちゃごちゃと考えなくてもいいのです。
私たちは神さまが祈りなさいといわれることだけを祈っていればいいのです。そうして一切合切を神さまの御手に委ねていましょう。神さまはすべてのことをちゃんとしてくださいます。
2013年5月5日(日)の週報より
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