●デボーションからの黙想(13)~ボンヘッファー『主のよき力に守られて』より◎お互いの間にキリストがいて下さる

「兄弟への道は、人間の「自我」によって妨げられていたが、キリストは、神に至る道と、兄弟に至る道とを開いたのである。」
(ボンヘッファー、『主のよき力に守られて』より)

 家族であれ友人であれ周りの人と仲良く暮らしていきたいと願わない人はいないと思います。しかし現実はさまざまなトラブルを経験します。兄弟への道、すなわちお互いに仲良く生きていこうとするところに「自我」があるので妨げられていた、すなわちトラブルが起こって来た、とボンヘッファーは語ります。
 仲良く生きられない原因は自分自身の中にある「自我」であるというのです。確かに周りの人と折り合いがつかない人は、自分自身とも折り合いがついていないのかもしれません。周りの人への不満は、結局は自分への、あるいは自分の歩んできた人生への不満なのかもしれません。
 イエスさまは、神さまへ至る道と兄弟姉妹に至る道を開いてくださったのです。ですから良好な関係に生きたければ、お互いの間にイエスさまを「置」けばいいのです。あるいはお互いに間にイエスさまがいてくださることを忘れないようにすればいいのです。親密な関係を築こうとイエスさま抜きの関係に生きようとするのは破壊の始まりです。いつもイエスさまが「間」にいて下さる良い人間関係に生かされましょう。


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