●デボーションからの黙想(6)~ボンヘッファー『主のよき力に守られて』より◎先立ち行くキリストだけを見て

「『自分を捨てる』ということは、ただキリストだけを知って、自分をもはや忘れるということである。ただ先立ち行くキリストだけを見て、われわれにとって歩むことが困難と思われる道を見ないということである。」
(ボンヘッファー、『主のよき力に守られて』より)

 苦しみに出会うとそのことばかりが心を占め身動きできないようになります。またこの先に苦しみが待っていると思うとその道ばかりが見えて足がすくんでしまいます。人生をしっかりと歩もうとするならば、苦しみをもたらす問題をしっかりと見つめること、この先も転ばないように困難な道をしっかりと見ることが大切であると、この世は私たちに教えます。しかしボンヘッファーは、ただ先立ち行くキリストだけを見て、困難と思われる道など見ないようにすることが大切だと語ります。
 イエスさまが確かな人生に私たちを導いてくださるのですから、私の前を歩いていてくださるイエスさまの背中だけを見ていれば、確かな道を歩むことができます。しかし目の前の険しい道ばかりを見つめていて、イエスさまを見ないでいるならば、確かな道に進むこともできませんし、険しい道を前にして立ちすくんでしまいます。
 明日のことはイエスさまにゆだね、自分自身もイエスさまにゆだね、安心してイエスさまの後を歩んでいきましょう。


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