●牧師の机(7) ◎弱さを自覚しよう

「この恵みによって自分の弱さを自覚した弱い者は、誰であっても、この恵みによって強くされるのです。」

(アウグスティーヌス、『告白』より)

古代教父アウグスティーヌスは西暦354年に生まれました。生まれたところは、北アフリカ、今日ではアルジェリアに属する小さな町でした。お父さんは死ぬまで異教徒だったようですが、お母さんのモニカはとても熱心なキリスト者でした。息子アウグスティーヌスの救いのために一所懸命祈った母でした。その祈りが聞かれて放蕩の道を歩んでいたアウグスティーヌスがイエスさまを信じるようになったといわれます。やっぱり祈りは大切ですね。
著書『告白』は自らが信仰に導かれてきた証しが書かれています。この書の中でアウグスティーヌスは、神さまの恵みによって強くされることを語ります。私たちは何もない時は元気ですが、何か問題が起こると元気がなくなります。罪の誘惑に対して弱いし、愛することにも弱い。そして何よりも生きることに弱さを覚えます。しかしそうやって苦しんでいる時というのは自分の弱さを認めていません。認めずにもがいています。あっさりと自分の弱さを認めればいい、自分の弱さを自覚すればいいのです。そうすると神さまの恵みの御手の中でまことの平安が与えられ、本当の強さが与えられるのです。
どんなに弱くなってもさらにその下にイエスさまの御手があります。安心して弱さに生きればいいのです。


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