●はじめまして（１５） ◎ある夜の来訪者

　八日市教会の会堂で夜の集会の後始末をしていましたところ、他教会の方々が中沢先生の牧師室を訪ねて来られました。ひとつの教会の牧師としてだけでなく理事長としての職務も担っておられましたので多忙を極めておられたと思います。今でこそのその大変さを想像することができますが、当時はあまりわかっていませんでした。
　上記の出来事からしばらくして込み入った話しを聞くこととなりました。それは大津教会への赴任のお話でした。私は団体の命令は主の命令と信じていましたので、二つ返事で従うこととしました。あの夜の来訪者は大津教会の役員の方々だったのです。もちろん大津教会の役員の方と中沢先生の話し合いとでことが決められたわけではなく、団体レベルでの話し合いがなされていたのだと思いますが、神さまの導きはいろいろな方々の祈りと配慮によって進むのだなあと思いました。
　お世話になった八日市から離れることは寂しいことでしたが、家族４人での新しい出発に胸膨らませていました。１９９１年、まもなくクリスマスを迎えようとしていました。

「これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。」
（ルカ2:19）