〔宣教50年 スポット 9〕 わらぶとん

キャンプ場が出来た頃は今のようなマットレスはなかった。大阪へトラックで毛布を買いに行ったり、マットレスを買いに行ったのはもっと後のことであった。最初は藁布団だった。藁を買い込み、スベをとって藁に巻き込むようにして大きな布袋の中に入れるのだ。かさ高く大きな布団が幾つも出来る。建物の中が布団で狭くなる感じ。スベを取る者、藁とスベを布袋に入れる者、入れた口を縫つける者・・作業は分担で進められた。やがてキャンプが始まり、子供たちはこの布団に寝るのだが、がさがさして動くと音がする。最近の羽布団のように寝心地の良いものではない。寝ているうちに藁が端によってしまい、真ん中は布だけになっている。時々端を持ち上げ、中の藁を真ん中に寄せる。今はカマボコ型のペテロ館の他に、パウロ館、その他の建物もある。当初はカマボコ型の建物だけで、隣のペテロ館もなかった、そこにテントが張られ、蚊帳が吊られていた。蚊帳の中に藁布団である。ムカデが出て来て大騒動をしたこともあった。色々あったが良く守られ、今迄続けて来られたと感謝に絶えない。


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