続・牧会ずいそう<145> 不信!を奨める時代

 幼児の殺害が相次ぎ、しかも、よく知っている近所の友達のお母さんとなるとやりきれない。友人や家族に殺されると言う事件も多い。「振り込め!」詐欺の被害額は増える一方とか。ますますその手口が巧妙になっている。うっかり信じるとえらい目に遭う。親は子に、「人を信じてはいけない」と教えなければならない!何と悲しいことか!罪に陥った人間が、救われるための最後の砦は「信じる」ことだ。しかし、今やこの砦が崩されつつある。「信じる」ことは、人間としての人格形成にも欠かせない資質だ。信じることが出来てこそ、誠実に仕えることも出来るし、努力することも出来る。忍耐することも出来、寛容にもなれる。信じることが出来なければ愛することも出来なくなる。信じることが出来なければ、真実なものに出会っても、それを真実だと信じないのだから、真実を無駄にしてしまう。「信じてはいけない!」と教えられて育つ子どもたちがどうなっていくのか心配でならない!周囲の人たちを信じないと、やがて自分をも信じられなくなるのではないか。「信じる」力は,裏切らないお方との出会いによって育てられるのでは・・。


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