続・牧会ずいそう<134> 人のいやし

 病気と闘っている人やそれらの人を励ます人々の姿を見ていた時,その病気と、と言うよりその病気を持った<人>との関わりの中で,病気の為に病んだ心がまず癒される事の大切さを教えられる事が多い。病気の癒しの事だけを考えてしまうと,病気を病んでいる<人>の事がおろそかにされ,病人を返って苦しめてしまうことがある。体の癒しも大切だが,その体を持つ人の心の癒しが更に大切だ。病人を抱えた家族の苦労は大変だ。しかし,病人を抱えた家族の中に,健康な家族より強い家族の関係,いたわり,愛、助け合い,更には人徳が養われている姿を見ることがある。病人を抱えなかった時にはなかった家族の絆が育っている。関係の癒しが見られる。関係が傷つき病んでいると,体が病気である以上に苦しい。体は健康であるが,人との関係に病み,死んだ方が良いと思っている人もいる。体も健康,心も関係も健全であるのに,人生の目的を失い,魂が空虚で希望を失っている人もある。本人は気がつかなくても,魂の病んでいる症状が出ているのだ。神は,魂の癒しを含む全人的な癒しを与えようと御子を世に送られ,救いの道を開かれた。


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