続・牧会ずいそう<120> 犬の足は4本?

 ある画家がこんなことを言った。「子どもに犬を描かせると、足の数は自由に描く。しかし、犬の足は4本ですよと言って教えてしまうと、どんな時にも足は4本に描く。」ところが絵に描くとき、いつも4本に描くことが良いとは言えない。2本に見えるときもあり、3本に見えるときもある。10本ほど描くと犬が走っている姿がリアルに見えたりする。既成の知識は人を規制する。日常の生活の中にも、既成の知識が、生活の中で、規制された枠を作っていないか、人との関係に於いてはどうか等と考えされられてしまう。
 聖書理解や、信仰生活に於いてはどうだろうか。時々、「ああ、そのことはこうですよ、決まっているじゃないですか、聖書はこう教えています」と何にでも割り切って適用されると、その場合は少し違うのじゃないか、と思うことがある。ありのままの事実を見、いつもみことばを素直に受け止め、素直に表現できるようでありたい。年をとると、ますます柔軟性がなくなり、既成の知識で、ものごとを規制、限定してしまう傾向が強くなるように思う。信仰の動脈硬化を起こさないよう、信仰に於いても若々しくありたい。


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