続・牧会ずいそう<102> 癒しと健康

 大きな手術を受け治療を受けた。手術によって患部が切除され、問題となっていた部分はなくなり、正常な関係に復帰した。病気は癒された。しかし、手術が成功したから即健康になったと言うわけではない。姉が胃の手術を受け、胃の大半が取られた。患部は取り除かれた。食事も正常に通り、回復に向かう状況は整った。癒されたのだ。しかし、健康が元通りに回復したかと言うとそうではない。手術の後が落ち着き、正常に機能するのに時間がかかるし、食べるだけ身に付くと言う状態ではない。とても健康とは言えない。癒しと健康とは違うのだと思わされる。しかし、癒しがなければ健康は望めない。 
 キリストを信じて罪が赦され、永遠のいのちが与えられ、救われた。しかし、そのような気分がしない。完全な健康状態ではない。本当に救われたのかと疑問を抱き、悩んでいる人が時々ある。救われたとたんに聖めの完成した聖徒、すべてが正常に活動出来ると言うのではない。健康が回復し、すべてが上手く機能し、満たされた喜びを知るには、医者の指示による治療を受け、忍耐の時を過ごし養生やリハビリが必要なのと同じだ。


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