続・牧会ずいそう<101> 祭神わからず申し候?

 以前に神主をしておられた方がよくこう言われる。「県の宗教担当の方が、神社からの報告の書類を見せてくれた時、多くの神社からの報告に、『祭神わからず申し候』とあったンで驚きました。何が祭ってあるかわからない。それぞれが思い思いのものを神にして拝んでいるんですよ」。何を信じているのかわからなくてよく神社が成り立っているなあと思うが、祭神よりも祭事が大事らしい。それぞれが自分の神に願いを込めて祭事に参加する。そこで心の拠り所を得、満足し、喜ぶ。神がどんな方でも、何を神にしていてもよいと言う。色んな神社に色んな神が祭られているが、どこに行ってどの神様に祈ろうが自由だ。この神様でなければならないと言うことではないという。イワシの頭も信心から、何を信じているかより、信じる心が大切だと子供の頃聞かされていたことを思い出す。しかし、多くの事件や詐欺は、相手が誰かどのような人か確かめないで信じたため起っている。<赤信号、みんなで渡れば恐くない>でも困る。自分の人生を委ね、永遠の運命をも託すことができ、救いと恵みを与え、祈りに答える確かな神を知りたい。


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