続・牧会ずいそう<100> 2ドルに込められた祈り

 今年のプレアサミットは、同志社のリトリートセンターで持たれた。環境も設備も良くその上費用も安く食べ物も美味しかった。ロビーの端の展示コーナーに同志社ゆかりのものが色々展示されていたが、その中に同志社が建てられた当初のことが示されていた。
「10月9日米国ラットランドのグレース教会での集会。神学校を終えたばかりの日本人が登壇した。『帰国したら、キリスト教の大学を起こしたい』教育と宗教こそ、国家の基との信念に燃え、『献金をいただく迄はここから降りません。』青年は涙を堪え切れず、必死に訴えた。感激した会衆の中から1000ドル=医師。2000ドル=元知事、300ドル、500ドル。会場は沸き立ち、総額5000ドル。そこへ一人の年老いた農夫が青年に駆け寄り、そっと2ドルを手渡した。それは帰りの汽車賃であり、しかも手持ちのすべてであった。『何、わしの脚はまだ衰えてはおらん』。それから1年。2ドルに込められた祈りを『礎石』として、新島穣の夢は京都で実現した。」イエス様がレプタ2つを献げた女の献金をほめられた時のことを思い出す。


投稿日

カテゴリー:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.