続・牧会ずいそう<95> 罪を生み出すもの(その6)

  陰 口
 陰口やうわさ話をしている人たちは、自分達が悪いことをしているとは思っていない。むしろそれを楽しんでいることもある。それは民衆の娯楽であると思われている向きさえある。しかし、これがしばしば罪の温床になる。その陰口やうわさ話によって、傷つき、苦しみ、差別扱いを受け、恥ずかしい思いをしている人もある。陰口やうわさ話に尾ひれがつき、偏見や誤解から虚像が作られ、それが、まことしやかな事実のように宣伝されるからだ。サタンはしばしば、陰口を叩く者とも言われ、あちこち経巡ぐって悪しきことをする。そのような場の支配者だ。誇張や虚飾で面白くし、偽りの種を蒔く。それが持ち運ばれるうちに芽が出て変身する。ばい菌がばらまかれて、伝染病の媒体として利用されるようなものだ。そこから、不平、不満、つぶやきと言う腐敗が生じ、これが更に、不信やさい疑心を生み、分裂分派を生むことにもなる。イスラエルの民は不平不満を蔓延させたので神の裁きを受け、毒蛇に噛まれて多くの死者が出た。神はモーセに青銅の蛇を作らせ、これを仰ぐものは生きると言われた。十字架の主を仰ぐことのみが生きる道となる。


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