続・牧会ずいそう<92> 罪を生み出すもの(その3)

言い張る
 イエス様は、パリサイ人律法学者の中に「言い張る罪」があることを指摘されました。彼らは生真面目で、良く学び、指導者であり、自分の宗教的熱心を誇りとしていました。しかし、自己顕示欲にひかれ易く、自分にこだわる人々でした。そこから偽善と言う罪が生まれ、また頑固や傲慢と言う厄介な怪物が生まれて来ました。人のことばや神のみことばに耳を傾けなくなり、神への従順を失い、自分の都合の良いように神のみことばをさえ利用します。人を裁くようにもなりますから当然反対も起ります。するとこれを権威で抑えたり、排斥したりして、自己防衛の城壁を築きます。自分の意見に賛成しない者は敵であるかのように扱います。暗闇の支配に身を委ねることになり、人が見えなくなり、神も見えません。自分さえも見えなくなってしまいます。それでも「見える」と言い張るのです。真理の光の中で聖霊に導かれて、福音の言葉を証し、みことばを言い張ることは大切ですが、自己主張し、自己義を言い張り、自分中心に言い張ると盲目になってしまいます。人を無視し、神の言葉を退けるほどに言い張ることのないように注意したい。


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