〔牧会ずいそう(選集)〕 主は枯れるのを……

 バイオリンや家具の名品が作られる時、生木は一番嫌われる。いや、使うわけにはいかないのだ。どんなに質が良くても枯れ切るまでは使い物にならない。名工ほど生木を嫌います。生木には火も点きにくい。
 聖書には「生まれながらの人間」という言葉が出ています【第一コリント二章十四節】。「肉に属する人」【第一コリント 三章一節】も、同じような人のことを意味しています。キリストと共に死んだという経験がない人、罪と自己中心な思いが生きている人のことを言います。つまり「生木」なのです。
 生まれながらの肉(罪・自己中心)が生き生きとしている生木には、聖霊の火は点きません。肉の力が疲れ果て、絞り出され、渇き喘ぐほど枯れるのを、主は待っておられます。せっかくの作品に歪が入ったり、捻れたり、ひび割れた物とならない為にも!


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