続・牧会ずいそう<87> 健康と食欲

 胃を5分の4まで切り取る手術を受けた人を見舞った。病気が悪化するまでは、「食べるのを楽しみに生きている」と言っていた人だ。手術後、医者から1日に6回の食事を取るように指示され、胃の働きを活発にさせるためにも良く食べて下さいと言われている。しかし、全然食欲が湧かない。私は若い頃、特に夏になると食欲が落ち、食事が進まず、母によく、そんなに「のり摺」しないで食べなさいと言われたものだが、まさにそのようにしている。あっちこっちと迷い箸し、少しは口に持って行く、噛んで汁だけ飲み込むが、噛み砕いたものを飲み込むことが出来ず出してしまう。食べ物を前にしてため息をついている。悪戦苦闘だ。その姿を見ながら、自分の過去をふり返ると共に、今は多べ過ぎを警戒するほどに食欲のあることの幸いを思った。食欲は健康に深い関りをもっている。霊的健康も、霊的な食欲と深く関っている。聖書や信仰を増進させる読み物、集会に興味を覚える人は、霊的な成長が早い。昔から「喰う虫強い」とも言われる。礼拝や祈祷会に興味を感じず。聖書を読むのが楽しくなければ霊的食欲を妨げているものの解決が必要だ。


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