続・牧会ずいそう<80> 遅れる

 尼崎でのJR電車脱線事故は、大きな衝撃を与えています。このことについてある新聞に各国の反応が紹介されていました。その記事に、1分半の遅れを取り戻そうとして事故につながったことが各国では理解できないとありました。ドイツでは、時刻表より5分以上の遅れを「遅れ」と言うそうです。1分半の遅れに戦々兢々としなければならない日本の状況は異常ではないかと思えて来ます。時間を守ることは大切ですが、遅れに対する幅があり、ゆとりがあることは心のゆとりを生み出すためにも大切なようです。このゆとりのなさがストレスとなり、焦りとなり、暴走にもつながるのではないでしょうか。遅れても平気になってしまっては困りますが、一生懸命やっても遅れたことに対しては、寛容を示すゆとりが欲しいものです。聖書には度々、遅れに対する神様の寛容と忍耐を見ます。「主は・・その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえってあなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、一人でも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです」「私達の主の忍耐は、救いであると考えなさい」


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