続・牧会ずいそう<70> 宝物のある洞穴

 洞穴は薄暗く、じめじめしていて、気味の悪い所です。何が出て来るか、どこへ行くのかわからない。そのような所に迷い込むと、一時も早くそこから出たいと考えます。人生においてそのような洞穴に迷い込むことがあります。信仰生活の中ではそのような洞穴の経験を試練の時と言うでしょう。そのような所からは早く出たいのです。一生懸命逃げ道を捜します。長くは居たくない所です。しかし、洞穴に何かを捜している人、そこに貴重な物、宝物が隠されて居ることを知り、それを得たいと思う人は、むしろ喜んで洞穴の中に入って行きます。そこで宝物に出くわすかも知れない希望に心踊らせて、洞穴の奥にさえ進んで行きます。神に愛されているクリスチャンには、試練の洞穴は宝が隠されている場所です。そこに入らないと見つけることの出来ない宝があります。ヘブル12:11に「すべての訓練は、当座は、喜ばしいものとは思われず、むしろ悲しく思われる。しかし後になれば、それによって鍛えられる者に、平安な義の実を結ばせる」とあり、そこで救いの真珠、聖霊の実、キリストの奥義、永遠のいのちの泉などなどを見つけています。


投稿日

カテゴリー:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.