続・牧会ずいそう<67> 居 場 所

 阪神淡路地震からすでに10年。復興への大きな課題は、仮説住宅の確保であり、更に復興住宅の建設であった。建物や施設はより恒久的な良いものになった。ところが、一時的なテント生活から、仮説住宅に移る時、今まで共に助け合って来た近所の人や知り合いと離ればなれになった。一人暮らしの方々の孤独死が増えた。仮説住宅から更に復興住宅に移ると、壁を叩いても隣には通じない。より孤独が深刻化することになった。造り出された居場所は、孤独をもたらした。人は自分の居場所を求めている。居心地よく、楽しく、安心出来る場所を求めている。愛に包まれた温かい居場所が欲しい。自分が受入れられ、必要とされている、喜ばれている実感が欲しい。このような場所でないと、人は他の人々と共に居ても孤独を感じる。キリストは「私の愛の中にとどまりなさい」と言われた。私達の魂はキリストの中にこそ真の居場所を持つ。更にキリストは言われた。「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。わたしの父の家には、住まいが沢山あります。」「わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません」


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