続・牧会ずいそう＜60＞　心や魂のゴミ

　今や「ゴミ問題」は世界的、宇宙的課題です。廃棄物と云われる「ゴミ」は、紙屑や生ゴミだけではない。電化製品や各種機具、家具類まで、家庭から出るものだけでも多くなったが、工業廃棄物となると規模や種類や量も桁違い。汚染物質や危険廃棄物、核廃棄物まである。工場や自動車の排気ガスは空気を広い範囲に汚染し、環境破壊を進め、オゾン層の破壊にまで至っている。勿論、人や動物の身体の中に溜る「ゴミ」もあり、しばしばいのちを脅かす危険物となっている。人類は「ゴミ戦争」の戦いに戸惑い、疲れ果てている。しかし、更に、精神や魂に溜る「ゴミ」も多くなった。人はこれをストレスと云う。様々な病気の原因になっている。イライラが募り、爆発して起る事件も後を立たない。吐き出すと周囲の人を巻き込んで害が広がり、溜め込むと病気になってしまう。主イエスは「すべて疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」と云われた。罪を認め、言い表わすなら、イエスは私たちの心の汚染物を御血によって聖め、御霊の火によって焼き付くし、消却して下さる。第１ヨハネ1：７?１０