続・牧会ずいそう<58> いのちに生きる

 過日の婦人部主催のセミナーで、講師の柏木哲夫先生は、生命といのちの違いを語り、?有限性と無限性の違い。?閉鎖性と解放性の違い。?客観性と主観性の違い、だと言われた。日頃から違いを感じながらも明確に説明できなかった私は、スッキリした気持ちになった。生命に生きるのと、いのちに生きるのは違う。「生命に生きる」と言うのは、限られた世界に生きることを意味する。だから生きていても、選手生命が断たれたとか、政治生命を失ったとか言う。限られた世界、領域での活動が終わったことを示す。そういう意味では牧師生命にも終わりは来るし、この世でのクリスチャンの証の生命も終焉を迎える。しかし、いのちに生きることは無限であり、生命からの解放の中に生きる世界である。キリストを信じることによって永遠のいのちを与えられた私たちは、そのいのちが神のものであることを知っている。「神こそわがいのち」「いのちの泉にましますイエス」である。このいのちに生かされ、制限された世界から解放され、愛と恵みの豊かさを知る。自分の存在の根源を知り、生きることの意味と目的が明確になり、価値観が変わる。


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