続・牧会ずいそう<57> 何に忠実か

 忠実であることは良いことだ。しかし、何に忠実であるかによって、忠実が厄介物になることもある。物や物事、考え、習慣、主義主張、伝統や生き方、に忠実なことによって、伝統を守り、良きものを伝えることに用いられている人々も多い。しかし、下手すると、こだわりが頑固さとなり、かたくなさ、時には身勝手になることもあリ、排他や押し付けになる。一つのカラに閉じこもり、新しいものが生み出されなくなる。自分の感性や感情に忠実な人は、創作に花咲くと旋風を巻き起こす。新鮮な感動を与えるものを造り出す。これも注意しないと行き過ぎてキザになり。ひとりよがりな自己満足になってしまう。これらの忠実さと、人への忠実さはまた別である。人に忠実であろうとすると、これらと対立することがあり、これらへの忠実が。神への忠実においても同じだ。神に忠実であろうとする時、物、物事、習慣、主義主張、伝統や今までの生き方が邪魔になり、これを捨てるか破らないと神への忠実が全うされないことがある。神への忠実は自分への忠実と対立することもある。自分を捨てて、自分の十字架を負うて従うことが求められる。


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