〔牧会ずいそう(選集)〕 求める幸い

 人は豊かに持つことを求めている。熱心に求め、労さなくても必要をいつも十分に持っていたら、どんなに幸いかと思い、貯蓄に励む。平成五十九年の厚生省の発表によると、一世帯平均貯蓄額は六百四十万円だと言う(借入金平均は四百八十万円)。しかし、求めなくても良い状態になると、人間の心は腐敗し始め、人格の堕落が始まる。怠惰になり、やる気を失い、積極性が無くなる。自己中心になり、他人のことを考えない。傲慢な態度が一層強くなる。独善に走る。早天祈祷会で「その心を定めて、常に求めることを」しなくなっている王たちが、その時から堕落して行ったことを学んだ。神は、毎年毎年労し、求めることによって糧を得るように定めておられる。熱心に求める必要のあることを感謝したい。求めることに幸いを覚えたい。求めに応えて祝福して下さり、成長させて下さる。


投稿日

カテゴリー:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.