続・牧会ずいそう<30> 映画「パッション」

 映画「パッション」はお多くの方が観ておられるようです。そのあまりにもリアルな描写に衝撃を受けた方も多かったでしょう。受け取り方は色々あるようです。私はそこに凄まじい挑戦と戦いを見ました。十字架の死の大切さは云うまでもありませんが、その苦しみの意味するところを考えさせられました。キリストは、受けた苦しみによってだけでなく、苦しみを与える人々の罪深さ、冷酷、陰険、悪魔性、無慈悲、裏切り、無知、傲慢・・・と戦っておられたのではないか。それらによる人格、尊厳、人権等の破壊への挑戦と罪への誘いとの戦いの過酷さ。感情的には、憎しみ、怒り、呪い、恐怖、恥辱、狂乱への誘いと挑戦の中で「ののしられてもののしり返さず、苦しめられても、おどすことをせず、正しくさばく方にお任せになりました。」知的には、反論や弁解をせず、「私たちの罪をその身に負われました。」意志においては、反抗、敵意を抱かず、神としての力を用いず、「父よ彼らを赦し給え」と祈られ、あらゆる苦しみに耐えて十字架につき救いの道を開かれました。勝利の復活がもう少し描かれていても良かったのでは・・。


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