続・牧会ずいそう<29> バリアフリーの弊害?

 病気の方や、障害のある方、それに足の弱った年輩者の為に、生活環境の中から障害を取り除き、バリアフリーにする事は大切な配慮である。公共の場だけではなく、家庭においてもそのような配慮が必要となっている。ところがあるテレビ番組でこんな指摘もあった。<バリアフリーで環境の良いところばかりで生活している人は、そうではない場所での生活が更に困難になり、足腰の訓練が出来ていないので変化があることに弱く、足腰も弱くなっている。>少々は障害のあるところで生活すると、足腰も強くなり、障害を乗り越える感やコツが飲み込めるようになり、生活力に広がりができると云うのだ。言葉の障害についても同じ事が言えそうだ。最近、躓く、傷ついた、あんな事を云われて切れた。と聞くことが多い。言葉の障害を取り除いて傷つかないように、躓かないように、転ばないようにする事は大切だ。しかし、良い環境に慣れると、人はよけいに躓きやすく、傷つきやすく、転びやすくなる。少々言葉の障害があっても乗り越える強さを鍛える事も大切ではないだろうか。そうでないと特定の場所でしか生きられないのでは?


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