続・牧会ずいそう<28> 神が働かれる時

 パン造りで大切なのは、イースト菌を入れてネカス=発酵させる時だと云われます。ぶどう酒、お酒、チーズの発酵等多くのものがこれを必要としています。乾物は天日にさらしている間に造られます。漬け物は漬けた後は何日もそのままにします、時には何年も・・。この間にパン生地は変身したり、味や香りやコクがついたり、栄養素が強化されたり、新しいものと作り替えられて行きます。何もしないで自然の働きに委ねる時、まさしくこの時こそ、神が働かれる時ではないでしょうか。この時を知る事は、もの造りをする人々にとって、奥義に属するところでもあり、人間の力が神わざに変わる時だとも言えます。信仰の世界においてもこの時は大切です。人が救われ、変えられて信仰の成長をする時、みことばを伝え、戒めるべきを戒め、成すべきを成したら、後は何もしない、いや何もしてはいけない時があります。みことばがその人の中で発酵するのを祈って待つのです。神が働かれる時です。この時人は変えられて行きます。下手に手出しをすると神の働きを妨げます。この時を知るのは理屈を超えた信仰の奥義です。


投稿日

カテゴリー:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.