続・牧会ずいそう<22> このままにしておいて下さい

 今年の教会合同聖会のメッセージの中で、村上先生は富弘さんがアメリカで展示会を開かれた時の事を話された。展示会は大変好評で、記者会見やマスコミの取材もあった。その中でこんな質問が飛び出した。「あなたは事故の前、高校の体育の教師をしておられ、とても元気でしたね。神様があなたに今、もとの元気な身体に戻してあげようと言われたら戻りたいですか?」側で聞いていた村上先生は何故そんな露骨な質問をするのか?無神経なと思ったそうですが、富弘さんはすぐに「今はこの身体が気に入っているんです。このままにしておいて下さい。と言います」と答えられた。富弘さんは事故の後大変な苦しみの中で、何度も、元の身体にしてほしいと叫び求められたはずだ。しかし、そのような中でキリストに出会い、心の平安を与えられ、そのような身体であっても生きる望みを持つようになり、自分にできることがあることを知り、それに励むことによって、人にも慰めと励ましを与える使命に生きておられる。その恵みの大きさが分かるのだ。神の恵みを知る事は何とすばらしいことかと思う。


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