〔私の宣教スケッチ 21〕 旨宣の反抗

旨宣は色白で、髪の毛が少なく真っ黒ではなかったので、外人の赤ちゃんと思われる事が多かった。と言っても彼を連れている郁美も私もどう見ても日本人の顔をしていると思うのだが・・。そう言えば、旨宣は、宣教師の子供のお古を着ていることが多かったことが理由だったかも知れない。人に話しかけると言うより、一人で空に向かって話したり、植木の中を覗き込んで話したり、下を向いてぶつぶつ言ったりしていることが多く近所の子供たちは「むっつりむっちゃん」と呼んだ。意志が強いと言うか自分で納得できないことには頑固反抗した。いつも食事の前にはお祈りをする。これは生まれたときから、母親が赤ちゃんの手をとって併せ、おっぱいを呑む前にもお祈りしていた。しかし、2、3歳の頃、食事の前のお祈りが気に入らなくなった。ある日ついに絶対にお祈りをしない。お祈りしなければ食べられないというと、3日も断食することになり、ついに親が根負けした次第。従う心はどのようにして養われるのか?親は子育てで奮闘し学ぶ。


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