続・牧会ずいそう<15> カオリとニオイ

 カオリと言うと花のカオリ、香水のカオリ等快いものを思い浮かべる。しかし、ニオイには、「匂い」と「臭い」があって、「匂い」の方は食べ物の匂い、魚の匂い等そう悪くないことに用いられるが、「臭い」の方は、物の腐った臭い、焼けこげた臭い等、悪臭に用いられることが多い。カオリや臭いは、ものの性質から出て来るものだ。花もきれいで新鮮な時は良きカオリがする。しおれて枯れ、腐り始めると、もはやカオリではない。臭い(クサイ)臭いを放つ。魚も新鮮な時は「匂い」であるが、腐ると「臭い」になる。カオリや匂いはものの性質から出るものばかりでなく、雰囲気や人格から漂うものを現わすこともある。「キリストのカオリ」と聖書にあるが、まさしく人格的な良きカオリのことを意味していると思う。人格的な悪臭を放つ時もあるが、その時はカオリとは言わない。悪魔的な臭いである。心が腐っていると良いカオリはしない。キリストの良きカオリを漂わせるものでありたいし、教会はいつも生き生きしていて、聖霊の実に溢れた良きカオリを放つところでありたい。


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