続・牧会ずいそう<11> 暴力は愛を産まない

 最近のテレビや新聞を見ていると、政治という形で、その名の下に行われる暴力があり、テロという形でその名で呼ばれる暴力があるように思えて来る。前者は比較的正当化されて受入れられているが、後者はその撲滅の的にされている。政治家は、テロがあるから強い政治が必要だ。戦いだ、戦争だ。というが、力の政治がテロを産んでいると思えて来ることがある。テロが良いと思う人はいない。大きな犯罪行為である。犯罪者は勿論問題であるが、これを取り締まるだけでは解決にはならない。犯罪者こそ被害者であることもあり得る。「窮鼠ネコを噛む」というが、ネコを噛んだネズミがひどいことをしたのか、ネズミを追い詰めたネコが悪いのか?
 ニワトリが先か、卵が先か?
 暴力は暴力を産む!復讐は復讐を産み、繰り返す。インドの独立を導いたガンジーはこの繰り返しを断つために、非暴力の戦いを進めた。律法は「目には目、歯には歯」という。しかし、キリストは自ら十字架にかかることによって、愛による赦しの道を開かれた。そして「汝の敵を愛せよ」と言われた。


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