静思の時 デボーションの持ち方

  1. その日の聖書の個所を読みましょう。黙読でもよいし、声を出して読んでもよいでしょう。時間があれば、ノートなどに写し取ってもよいでしょう。
     読む前に深呼吸をしましょう。時間があれば、文節で一息ついてゆっくりと読んでみましょう。繰り返して読んでみましょう。
  2. 内容を理解しましょう。分からないところはそのままにしておきましょう。
  3. 神さまが「今日の私」に何を語っておられるかを聞きましょう。過去のこと、昨日のこと、今日のこと、将来のことはひとまず横において、今この時、今の私に語られている神さまの言葉を聞きましょう。
  4. しばらく黙祷しましょう。背筋を伸ばして、頭が天に吊り下げられているような意識を持ち、目をつぶりましょう。目をつぶると眠ってしまうようならば、(眠っても構いませんが)、うっすらと目をあけておいてもよいでしょう。しずかに呼吸をしましょう。ゆっくりと呼吸をしましょう。自分の呼吸の音や、心臓の鼓動、体を巡る血液の流れ、からだの節々に意識を向けましょう。外界の音に心を開きましょう。鳥の声、風の音、近くを走る自動車の音など、一つひとつを聞きましょう。解釈をせず、思いを発展させず、そのままを聞きましょう。そうして世界の中に生かされている、私、を感じましょう。
  5. 今気になっていることがあれば、そのままを心にとめましょう。解釈せず、批判せず、後悔せず、そのままを心にとめましょう。そして、今日の神さまの語りかけがどのような意味を持っているか、どのように関わるかを思いめぐらしましょう。また今は何も気になることがなくとも、今語られていると思うことを心に留めましょう。
  6. 感謝の祈りを捧げましょう。神さまはどのようなお方であるのかを告白しましょう。
  7. 神さまがともにいてくださることを確信しつつ、祈りの課題を思いめぐらせましょう。たくさんの課題が出てくるかもしれませんが、5つまでにして、その一つひとつを祈りましょう。そして神さまに委ねましょう。神さまに指図をするのではなく、神さまのみこころに委ねましょう。
  8. もう一度今朝の聖書の個所を読みましょう。全部が難しければ、心に留まった節をゆっくりと朗読しましょう。

〔環境について〕

 静思の時は、ひとりになれるところならば、時間も場所も問いません。自分のやりやすい時間、場所で行うのが良いでしょう。
 ただもし許されれば、以下の点に工夫があればよいかもしれません。

  • あたたかい飲み物を用意する。
  • 無音ではかえって気が散るという人は、静かな音楽を流す。歌詞を思い起こしてしまうような賛美歌は、気持ちが分散しやすいのでおすすめではありません。
  • ほんのりとした花の香りが漂う場所。あるいはお香を焚くのもよいかもしれません。
  • 暗くては文字が読めませんが、明るすぎないほうが良いでしょう。
  • 聖句を書き写す場合は、決まったノートに好きな筆記具で、丁寧に書きましょう。少し大きな字で書くのが良いかもしれません。
  • じっと座っているのが難しい場合は、聖句を書き写したノートを持つか、そらんじつつ、散歩に出てもよいでしょう。できれば緑豊かな道をゆっくりと歩いてみましょう。