投稿者: 塩辛と お茶漬け

  • 一つの群れ、ひとりの羊飼

    「ついに一つの群れ、ひとりの羊飼となるであろう。」

    単一のキリスト教界について、私たちは今、何一つ見ることはできないけれども、それは事実となるだろう。

    リュティ、『この日言葉をかの日に伝え』、242頁
    ヨハネの福音書10章16節
    2012年7月19日(木)

    教会は一つの群れとして出発しましたが、長い歴史の中でいくつもの群れに分かれてきました。私たちはプロテスタント教会の群れに属するものですが、このプロテスタント教会は、ローマ・カトリック教会から分かれてできた群れです。ですから多くの点でローマ・カトリック教会の恩恵を受けています。

    ローマ・カトリック教会は、初代教会からの流れの中で11世紀ごろでしょうか教理的な問題を契機に東西に分裂したことによって生まれた西側の群れ、西方教会です。東側は東方教会として正教会となりました。ギリシャ正教会、ロシア正教会、などなど、ということです。

    プロテスタント教会は、マルティン・ルターが95ヶ条の論題を1517年10月31日にヴィッテンベルク大学の聖堂の扉に提示したことによって、いわゆる宗教改革が行われて生まれた群れです。これ以前にも当時のローマ・カトリック教会のあり方に対して意見を言うキリスト者がいましたが、ルターの時代には印刷技術の発達もあり宗教改革の動きとなったようです。もとよりルターはローマ・カトリック教会から分裂してプロテスタント教会をつくろうなどとは一切考えていなかったようです。自分は最後までローマ・カトリック教会の司祭であると思っていたのですね。

    こうして始まったプロテスタント教会の群れですが、その後様々な歴史の中で、また文化の中で、分裂を繰り返し、数え切れないほどの群れができて今日に至っています。これは聖書のバラエティーということもできますが、単に一つに成れないということも表しています。残念なことであり、嘆かわしいことです。

    やはりこのイエスさまのお言葉のように互いの違いを乗り越えて一つになることを祈らなければなりません。違いと考えていることはそんなに大きなことではないのかもしれません。