静まりの時 詩篇85・1~13〔平和を求めよ〕
日付:2024年08月08日(木)
※新共同訳、共同訳2018では2~14節。
1 主よ あなたはご自分の地に恵みを施し
ヤコブを元どおりにされます。
2 あなたは 御民の咎を担い
すべての罪を おおってくださいます。セラ
3 あなたは 激しい怒りをすべて収め
燃える御怒りから身を引かれます。
主よ、との呼びかけにつづき「あなたは~です」との言葉が三つ続きます。主はどのようなお方であるのかを告白するのです。私たちも、祈るとき、まず、神さまはどのようなお方であるのかを告白してみたいと思います。
主は、ご自分の地に恵みを施し、元どおりにしてくださる方。私たちの咎を担ってくださる方、すべての罪を覆ってくださる方。ご自身の激しい怒りをすべて収めてくださる方。ご自身の燃える怒りから身を引かれる方。
4 帰って来てください。私たちのところに。
私たちの救いの神。
私たちへの御怒りをやめてください。
5 あなたは とこしえに
私たちに対して怒られるのですか。
代々に至るまで
御怒りを引き延ばされるのですか。
6 あなたは 帰って来て
私たちを生かしてくださらないのですか。
あなたの民が あなたにあって喜ぶために。
7 主よ 私たちにお示しください。
あなたの恵みを。
私たちにお与えください。あなたの救いを。
主がどのようなお方であるのかを告白したのちに、願いの言葉が続きます。帰ってきてください、御怒りをやめてください、私たちを生かしてください、あなたの恵みを示してください、救いを与えて下さい。
この「帰って来てください。私たちのところに」(4)は、共同訳2018では「私たちを元に返し」と訳されています。神さまに帰ってきてください、と祈っているのか、それとも、私たちを帰還させてくださいと祈っているのか。どちらともとれる、ということですが、それは同じことなのかもしれません。
数々の願いが祈られた最後の言葉は
8 聞かせてください。主である神の仰せを。
こうしてほしい、ああしてほしい、と願いが語られた最後に、結局、神さま、あなたのお言葉を聞かせてください、あなたはどのようにお考えになっておられるのですが、と祈りました。しかし、神さまがどのようなことを語られるのか、神さまのみこころが何であるのかが分からないわけではないようです。
主は 御民に
主にある敬虔な人たちに 平和を告げられます。
彼らが再び愚かさに戻らないように。
神さまが語られることは、平和である、と語ります。聖書の言葉を呼んで、戦いが生まれる、とすれば、それは確かに聖書の言葉尻を呼んでいるかもしれないが、本当にそこに主のみ声を聴いていることになっていない。
平和が語られるその目的は、私たちが再び愚かさに戻らないように、再び罪を犯すことがないように、神さまは平和を語られるのです。さばきはさらなる戦いを生み出します。しかし平和は、新しく生きていく道を開きます。
9 確かに 御救いは主を恐れる者たちに近い。
それは 栄光が私たちの地にとどまるためです。
神さまの御救いは、どのような者にやってくるのか。どのような者のそばにあるのか。それは「主を恐れる(畏れる)者」のそばにある、主を畏れるものにこそ、御救いはやってくる。なぜか。神さまのご栄光が、私たちの地、この世にとどまるためである。神さまのご栄光がこの世界に明らかにされるために、人間のわざは止み、ただ神さまだけが畏れられる、神さまのご存在が大きくなる。
救いとは、私たちの思い通りの世界がやってくることではなく、神さまのみこころの世界が実現することです。
10 恵みとまことは ともに会い
義と平和は口づけします。
11 まことは地から生え出で
義は天から見下ろします。
恵みとまこと。義と平和。一見相反するものが、ともに出会う。一つになる。みこころが天で行われるように、地でも行われますように、との主の祈りが重なります。
12 主が 良いものを下さるので
私たちの大地は産物を産み出します。
神さまの恵みは、抽象的なものではありません。私たちの具体的な生活の隅々に至るまで行き渡ります。主を畏れる者の生活は潤いを増し、その食卓には笑いが絶えない。豊かな生活が実現するのです。
13 義は 主の御前に先立って行き
主の足跡を道とします。
義が、主の御前に先立っていく。すなわち義は、主の隊列の先頭に進んでいく。また、主の足跡を道とする。主が進んで行かれてそのあとにできる足跡を、道として義は進んでいく。すなわち主の隊列のしんがりとなる。義は、先頭に立ち、またしんがりとなる。平和は義によって導かれ、義によって完成する。
平和は、主とともに生きるところに築かれる。主の恵みとまことに生きること、生かされることにおいて実現するのです。
【詩篇85・1~13】
1 主よ あなたはご自分の地に恵みを施し
ヤコブを元どおりにされます。
2 あなたは 御民の咎を担い
すべての罪を おおってくださいます。セラ
3 あなたは 激しい怒りをすべて収め
燃える御怒りから身を引かれます。
4 帰って来てください。私たちのところに。
私たちの救いの神。
私たちへの御怒りをやめてください。
5 あなたは とこしえに
私たちに対して怒られるのですか。
代々に至るまで
御怒りを引き延ばされるのですか。
6 あなたは 帰って来て
私たちを生かしてくださらないのですか。
あなたの民が あなたにあって喜ぶために。
7 主よ 私たちにお示しください。
あなたの恵みを。
私たちにお与えください。あなたの救いを。
8 聞かせてください。主である神の仰せを。
主は 御民に
主にある敬虔な人たちに 平和を告げられます。
彼らが再び愚かさに戻らないように。
9 確かに 御救いは主を恐れる者たちに近い。
それは 栄光が私たちの地にとどまるためです。
10 恵みとまことは ともに会い
義と平和は口づけします。
11 まことは地から生え出で
義は天から見下ろします。
12 主が 良いものを下さるので
私たちの大地は産物を産み出します。
13 義は 主の御前に先立って行き
主の足跡を道とします。