都の城壁には十二の土台石があり、それには、子羊の十二使徒の、十二の名が刻まれていた

静まりの時 黙示録21・9~14〔神の栄光の都〕
日付:2024年06月19日(水)

「また、最後の七つの災害で満ちた、あの七つの鉢を持っていた七人の御使いの一人がやって来て、私に語りかけた。『ここに来なさい。あなたに子羊の妻である花嫁を見せましょう。』 そして、御使いは御霊によって私を大きな高い山に連れて行き、聖なる都エルサレムが神のみもとから、天から降って来るのを見せた。」(9,10)

 黙示録15章、17章に登場した御使いが、ここでヨハネに「子羊の妻である花嫁」を見せます。そのために御使いはヨハネを「大きな高い山」に連れて行きました。そこで、その山よりも高い神のみもと、天から降って来る「聖なる都エルサレム」を見せました。
 迫害の中にあった初代教会。その教会に牧師として奉仕したヨハネ。神さまは、そのヨハネに天から降って来る聖なる都エルサレムを見せたのです。暗闇の中にあって、しかし説教者はいつも高みに立ち、天を仰ぎます。そこに「聖なる都エルサレム」が降って来るのを見上げます。
 視点がどこにあるかは、生きる力を大きく作用します。目の前の現実に目を向けなければ私たちは生きる道を見失います。しかし目の前ばかりを見ているだけならば、また生きる力を失います。目を天に向ける。神さまによって向けさせていただく。どん底のようなところにあっても、しかし信仰をもって高みに立つ。目を天に向ける。信仰者はそのように生きるようにと招かれています。

「都には神の栄光があった。その輝きは最高の宝石に似ていて、透き通った碧玉のようであった。」(11)

 目を天に向けると、そこに聖なる都エルサレムが見える。その都には、神さまのご栄光があった。神さまのご栄光はたとえ地がいかに暗くとも、天に輝いている。その輝きをまとった聖なる都エルサレムが今にも降らんとしている。地に突入しようとしている。圧倒的な輝きが、ここにやってくるのです。

「都には、大きな高い城壁があり、十二の門があった。門の上には十二人の御使いがいた。また、名前が刻まれていたが、それはイスラエルの子らの十二部族の名前であった。東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。都の城壁には十二の土台石があり、それには、子羊の十二使徒の、十二の名が刻まれていた。」(12~14)

 聖なる都エルサレムとはいったいなんであるのか。
 都には、大きな高い城壁があり、その城壁には東西南北にそれぞれ三つの門があります。その合計12の門の上には、12人の御使いがいます。またそれぞれ名前が刻まれていて、それはイスラエルの子らの12部族の名前でした。旧約聖書においてイスラエル12部族は、神の国です。
 その12の城壁には、門だけでなく土台石もありました。それを数えるとまた同じ12でした。それには、子羊の12使徒の名前、12の名前が刻まれていました。
 神さまは、神の国を地に建設されるために、イスラエルをお選びになりました。その12部族をもって神の国を建設しようとされたのです。しかしイスラエルはことごとく神さまのお心をたがえてしまいました。神さまはそのようなこの地に、御子イエスさまをお送りくださいました。そうして十字架と復活の御業によって救いの道を開かれました。復活されたイエスさまは昇天ののち、聖霊を降し、この地に教会を打ち立てられました。その教会は子羊イエスさまの弟子たち、後に「使徒」と呼ばれる12人が土台となって生まれました。神さまは、この「教会」を新しい都エルサレム、神の国とされたのです。私たちは、教会こそ新しいイスラエル、神の国であると信じるようにと招かれています。

 礼拝で信仰告白として使徒信条を告白しています。使徒信条は三位一体の神さまに向かっての信仰告白です。その中で聖霊への信仰告白の一つとして「公同の教会を信ず」とあります。使徒信条は多くの教会で用いられている信条ですが、同じく多くの教会で用いられている信条として「ニケア信条(ニカイア・コンスタンティノポリス信条)」というのがあります。讃美歌21の93の4,その2として掲載されていますが、その中に「私たちは、ひとつの聖なる公同の使徒的な教会を信じます」とあります。単に公同の教会を信ずというのではなく、「使徒的な」という言葉が入っています。
 使徒的とはどういうことであるのか。それは使徒からの伝統、あるいは使徒の言葉、子羊の使徒である者たちの言葉、すなわち使徒から受け継がれてきた正統的な教理に基づく教会、聖書の言葉によって生きる教会を信じている、ということです。
 私たちは礼拝において「公同の教会を信ず」と告白するたびに、この天から降って来る聖なる都エルサレムを仰ぎ見ています。そのまばゆいばかりの輝きを見ています。

9 また、最後の七つの災害で満ちた、あの七つの鉢を持っていた七人の御使いの一人がやって来て、私に語りかけた。「ここに来なさい。あなたに子羊の妻である花嫁を見せましょう。」
10 そして、御使いは御霊によって私を大きな高い山に連れて行き、聖なる都エルサレムが神のみもとから、天から降って来るのを見せた。
11 都には神の栄光があった。その輝きは最高の宝石に似ていて、透き通った碧玉のようであった。
12 都には、大きな高い城壁があり、十二の門があった。門の上には十二人の御使いがいた。また、名前が刻まれていたが、それはイスラエルの子らの十二部族の名前であった。
13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
14 都の城壁には十二の土台石があり、それには、子羊の十二使徒の、十二の名が刻まれていた。


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